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全米テニス協会評価プログラム(NTRP)ガイドライン
NTRPとは、テニスのレベルを客観的に見るための指標です。ランク1から7まであり、全くの素人からプロ選手までに対応しています。


ランク 項目
1.0 テニスをはじめたばかり。
1.5 経験が浅く、まだボールをつなぐ練習をしている状態。
2.0 ゲームの経験が必要。ストロークに明らかに問題があるが、シングルスやダブルスの基本的なポジションには慣れている。
2.5 ボールがどこに飛んでくるか予測することを覚えはじめるが、コートの守備範囲はまだ狭い。同レベルの相手とはゆっくり短いラリーができる。
3.0 中程度の速さのショットはそこそこ安定しているが、全てのストロークを確実には打てず、方向、深さ、強さのコントロールに欠ける。ダブルスのフォーメーションはほとんどの場合雁行陣。
3.5 中程度のショットであれば方向のコントロールに安定性があるが、ショットの種類や深さはまだ足りない。積極的にネットに出るなど、コートカバーが広くなり、ダブルスのチームワークが向上しつつある。
4.0 ストロークに安定性があり、ほとんどの中程度のショットにおいてフォア、バックともに方向と深さのコントロールができる。ロブやオーバーヘッドスマッシュ、アプローチ&ボレーが可能でときどき成功する。ときにはリターンミスさせるサーブを打つことができる。ダブルスのチームワークは十分である。
4.5 パワーとスピンの使い分けをマスターしはじめている。ペースを調節することができ軽快なフットワークを持つ。ショットの深さをコントロールできる。相手に合わせゲームプランを変化させることを覚えはじめている。正確でパワーのあるファーストサーブと、確実なセカンドサーブを打てる。難しいショットは強打しがち。ダブルスでは積極的にネットに出られる。
5.0 ボールの行方を正確に予測できる。優れたショットを持ち、それを中心にゲームを組み立てることができる。短いショットでポイントを取ったりエラーを誘うことを定期的にできる。ボレーを返し、ロブ、ドロップショット、ハーフボレー、オーバーヘッドスマッシュを決めることができる。深く、スピンの効いたセカンドサーブを打つことができる。
5.5 パワーや粘り強さを主な武器としている。競り合いながら作戦を変え、苦しい状況でも信頼性の高いショットを打てる。
6.0 ジュニアレベル、あるいは大学レベルの全国トーナメントを目指し集中トレーニングを積んだ経験があり、地域や全国のランキングに入っている。
6.5 海外トーナメントで賞金を得ている。
7.0 トーナメントの賞金で生計をたてている。

テニススクールが、初級、初中級、中級、中上級、上級、といった具合に5段階程度にレベル分けをするのに対して、NTRPでは13段階のレベル分けを行っています。ということは、より細かいレベル分けが可能になっているかというと・・・実はそうではありません。ピンクで色分けしたレベルと灰色で色分けしたレベルに差がありすぎて、ほとんどのプレイヤーはピンクの領域でとどまってしまう。また、ピンクの領域はほとんどが自己診断(本来ならば審査員が評価するのだがそれは難しいので)であり、客観的評価に基づかない基準である。例えば、3.0に、「ダブルスのフォーメーションはほとんど雁行陣」とあるが、大学体育会レベルでもほとんど雁行陣のペアは多く存在します。逆に、素人レベルでも平行陣ペアはごまんといます。3.0〜5.5間に関しては、その人の主観で大分差が出ると感じました。

また、6.0と6.5にも大分差があります。全国ランキングと言っても、JOP1位から何百位までありますし、海外トーナメントに出ている人なんて、JOPランキングの上位も上位です。大学体育会レベルのうまいといわれる人は、ほとんどが6.0になってしまって、この分類ではうまくわけることができません。というか、まあ、そのレベルの人であればこんな表なんて使う必要ないぐらい客観的な試合結果があると思いますが。
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