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ダブルスのポジション
初心者のクラスでダブルスを始める時、最初に質問が来るのがお互いのポジションについてです。一人が前、一人が後ろというポジションはわかっていと思うのですが、これ以上の細かい動きが分からないことが多いようです。レッスンでは、「前衛は前後に三角形を描きながら動きなさい」とか「ボールが頭の上を越えたらチェンジしなさい」などと教えられると思うのですが、これがなかなか体得するのが難しいようです。

なぜかというと、そのように動かねばならない真意が分からないから覚えるのが難しいのです。生徒さんからの質問では「どうしてこのように前後にならなければいけないのか分からない」「どうして左右入れ替わるの?」などといったご質問が大半を占めています。受験勉強でも、理屈が分からないものはなかなか理解しづらいです。

ということは、そのポジションの真意を理解すれば、簡単に理想的な動きが出来るようになるのです。


前後のポジションの意味

センターを守るという基本路線

ダブルスで一番怖いのは、サイドを抜かれることではなくて、センターを抜かれることなのです。センターというのは、攻める側としては非常に有益な場所なのです。(→センターセオリー)
そこで、ダブルスをやる人は、センターを守ることを心掛けていきます。
そうすると、クロスラリーのときは、前衛がアドサイド、後衛がデュースサイドということになります。

これが逆でしたらどうなるでしょうか?

相手後衛から見た場合、センターががら空きです。非常にセンターを抜きやすい形となってしまいます。これを防ぐために、センターを潰すポジションを取るのです。

この発想で、「ボールが頭の上を越えた場合の動き」も対応できます。
ボールが頭の上を越えた場合、そのままのポジションでいると、前述のセンターががら空きのポジションになってしまいます。それではいけませんので左右のサイドをチェンジするのです。

また、この基本線は並行陣でも同様です。センターを防ぐために、2人が前にいながら少し前後にずれて位置取りをします。


前衛の動き

ラリーの最中、サービスラインより前の空間で前衛は前後に動きます。


前に行くとき
相手前衛の頭をボールが越えたとき。(相手前衛のポーチの危険性が無くなった。相手後衛のボールをポーチするため)


後ろに下がるとき
自コートにボールが落ちたとき。(味方後衛の打つ範囲を広げてやる。相手前衛のポーチに備えるため。)


ポジションの重要性

ダブルスは、ポジション取りさえしっかりすれば、自分たちよりもうまい相手にも勝ててしまいます。
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