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サーブにおける回転

サーブにおける回転の掛け方。スピンサーブの打ち方を細かく解説されています。

[1503] お教え願います Name:とある学生 Date:2008/06/19(木) 20:04 [ 返信 ]
僕は中学生で硬式やってます。
テニス歴は1年です。
今、スピンサーブの練習をしています。
体の横に振りぬくという感覚は分かるのですが、いまいち回転がかからず、右にキックしません。
回転量を増やすにはどうすればいいのでしょう?
また、右にキックさせる方法もしりたいのです。
僕にはスウィングスピードを上げることしか考えられません。
スピンサーブはそんなに簡単じゃないことは分かっていますが、どうしても習得したいので、お願いします。

[1506] RE:お教え願います Name:通りすがり Date:2008/06/20(金) 01:26
こんにちは。スピンサーブとは順回転+横回転+反時計回り回転の掛かったサーブです。着弾後、弾みをブレイク(キック)させるのに関係するのはこの内、横回転です。そして回転量が多い程、ボールスピードは遅くなり、変化も大きくなります。又、反射角の関係から急角度でボールが落ちた方が弾みは大きくなる事は理解できますよね。

又、基本はスライスサーブの回転を基本とします。横回転+やや順回転が現実的ですよね。そのスライスサーブの回転軸を斜めに傾けたものがスピンサーブです。つまり45度程度の角度ですりあげれば、充分スピンサーブといえるものになります。

以上の事を踏まえ、「とある学生」さんがその様な回転を与える為に、スピンサーブを打つ為に、どの様なフォームを心掛けていますでしょうか。又、今どの様なフォームになっているのでしょうか?問題点はどんな所だと思いますか?そこら辺を明確にして頂いた方が話は早いでしょう。どんな感じでしょうか?

[1507] RE:お教え願います Name:とある学生 Date:2008/06/21(土) 22:23
僕は、スピンサーブを打つとき、トスを横の方に上げ、背中を反らして、右方向に振りぬくよう心がけています。
何か、問題点がありましたら、ご指摘願います。

[1508] RE:お教え願います Name:通りすがり Date:2008/06/22(日) 00:11
こんばんは。実際に現状況でどんな打球が飛び出していますでしょうか?回転掛かりすぎで安定しないとか、全く掛からないとか、フラット気味、スライス気味とかどんな感じでしょうか?

それらの特徴は合っていますよ。トッププロやスピンサーブのうまい人の弾道を見た事がありますか?弾道が先ず分からないと動作のイメージも湧きませんし、多分スピンサーブは打てません。回転の掛け方も理解出来ないと思いますので。「とある学生さん」はどんな風にボールが飛んでいくと思っていますのでしょうか。

又、スライスサーブは打てますでしょうか?何故かというとスピンサーブはスライスサーブのボールの回転軸を右斜めに移したものだからです。(ボールの回転軸を傾ける)
打てる場合は身体の軸を斜めにしたまま「とある学生さん」の気をつけている点を加えて打球してみてください。それで予後を教えてください。出来ないならば他の特徴を考えていきましょう。

[1511] RE:お教え願います Name:とある学生 Date:2008/06/25(水) 20:03
入ることは入るのですが、バウンドが低くて、レシーバーの絶好のチャンスボールになってしまいます。

スピンサーブの軌道のイメージは、「スライスサーブの反対」でしょうか・・・・?

[1513] 訂正 Name:通りすがり Date:2008/06/26(木) 20:10
スピンサーブとは「順回転+横回転+反時計回り回転」と書いてしまいましたが、「順回転+横回転+時計回り回転」の間違えです。申し訳ありません。因みに順回転はボールの飛行に対して放物線を描かせ、進行方向に弾ませる回転です。横回転は弾みには影響は与えませんが、飛びを左にカーブさせます。時計回り回転は飛びには影響ありませんが、弾みには右にブレイク(これらを組み合わせたものが正にキックサーブですね)させます。

[1514] 再訂正 Name:通りすがり Date:2008/06/26(木) 20:41
何度もすいません。横回転は弾みをキックするのに影響します。

[1515] RE:お教え願います Name:通りすがり Date:2008/06/26(木) 21:22
いえ、むしろ近いです。図で示した方が一番早いのですが。。スライスは打球した後、左にカーブしますよね。以降全て自分からの視点です&右利き)着弾後は左に跳ねている様に見えますが、実は右に跳ねています。スピンサーブも同様で「ただ」その軌道が上に向かいます。その為、前回、「体軸を斜めにしながらスライスサーブを打ってみて下さい」といったのです。そうすれば、上方向に振る要素が増す為です。つまり、打球後斜め上に上がりつつ、滞空時間が他のサ−ブに比較して長く、左にカーブしながら落ち、弾みが右にキックするというのが本来のスピンサーブです。簡単に言えば、スライスサーブに順回転がより多く掛かったものともいえますし、どこからがスライス、スピンという明確な差は言い難いです。スライスでも完全な横回転はありえませんし、必ず順回転が掛かります。又、その二つの中間のサーブを昔からトップスライスサーブと呼んでいます。今日のNHKのウィンブルドン放送はナダル戦(左利きですが)の様です。彼はスピンサーブ主体なので後ろからのスロー動画が流れるでしょうから、そのボールの飛球線を頭に叩き込んでください。先程言ったのと正に逆(左利きの為)である事が解ると思います。

「とある学生」のボールには見てないので解りませんが、想像するに順回転の要素(弾みに勢いをつける。スイングとしては上方向に振る)と推進力(ボールの伸び。スイングとしては前方向へ振る要素)が足りないのと、各々の回転量の不足がキーでしょう。回転量が多い程(その影響でスピードが遅い程)、変化は大きくなり、急角度で地面に落下します。急角度で落ちるという事は入射角が大きい訳ですから、弾みも大きくなりますので。又、回転の掛け方も上手く理解出来ていないのではないかと思いましたので、先ずは回転について詳しく解説させて頂きました。ボレーやスライスでもキレのあるボールにするには「推進力+鋭角な入射角+ある程度スピード」が必要になりますよね。入射角が鈍角ならば、ドロップショットの様な上にポコンと跳ねる弱々しいものになります。推進力(上から下というよりも前にフラット気味で振る)がなければ伸び(キレ)は出ません。スピードがなくても同様な結果を生みます。

総合すると、本来の意味での目的「嫌な回転」をさせるには回転量を多くして(ボールスピードを犠牲にして)ボールを「急角度」に落下させなければなりません。更に強い「横回転や時計回り回転」を与えなければなりませんよね。どうでしょうか、イメージが湧いてきたでしょうか?スポーツにはイメージが重要です。動作はこの回転の掛け方をキチンと理解して、そこからどうすればこの回転が掛かるかを帰納法的に試していくべきです。その上で

次回はその為の動作のコツを考えていってみましょう。

[1516] RE:お教え願います Name:とある学生 Date:2008/06/27(金) 22:43
時計回り回転というのは、後ろから見たボール→○に対して時計回り ということでしょうか?
だとしたら、どうすればそんな回転がかかるのでしょう?

それと、横回転というのは、スライスサーブのイメージでよろしいのでしょうか?

[1517] RE:お教え願います Name:通りすがり Date:2008/06/28(土) 16:42
プロのセカンドサーブ(スピンサーブ)の軌道は見れましたでしょうか?

そうですね。全て後ろから見た場合を想定しています。只、時計回り回転については深く考える必要はありません。厳密に言えばこの回転のみで飛んでいく事は有り得ないからです。ボールの真横を上に刷り上げる事は身体的にも無理がありますので。「結果としてこの回転が掛かればいい」訳です。

その為には腕を振る方向だけを端的に言えば斜め上方向(45度程度)に振りつつ、横(左→右)にも振りつつ、前にも振るという事になります。(打点は左(背中方向つまりベースライン左側)。回転が掛け易いのは身体の上(反った状態での)の方が掛け易いが、威力は出ない(前に振れないから)慣れてきたら打点は前に移していきましょう)

スライスの場合、面を斜めの状態(左に向けるor手刀方向から入るor回内のタイミングをフラットよりも遅らせる)でボールをインパクトして回内をして振り切りますよね。
 
その手首の状態をそのままにスピンの時には打点を左に持ってきます。そうするとラケット面は「斜め下向き」になりますね。そのまま打球します。(敬礼の手首の形のまま斜め上に回内を使うというイメージでも良いでしょう)こうすれば三つの回転が動作が上手くいけば掛かる筈です。

ホント図で見せれば早いんですけどね。。理論的にはこんな感じです。次からは回転の掛け方を実感していく事、上記の振り方になる様な身体の使い方を考えていきましょう。

[1518] RE:お教え願います Name:とある学生 Date:2008/06/28(土) 17:40
どうもありがとうございます。
プロのスピンサーブは、見れませんでした。
録画するのを忘れてしまいまして・・・。

体の使い方というと・・・・?
横向きを保つことですか?

[1519] 回転の実感 Name:通りすがり Date:2008/06/29(日) 22:27
それは残念ですね。何かしらの方法で見る事をオススメします。上達に重要なのはイメージです。誰かに言われた事を守る事や、静止画での自分でこんな感じだと「作った」イメージよりも、実際の上手い人の打球イメージや動画の方がより多くの情報を得る事ができます。(タイミングや力の入れ具合等です)自分の頭で作ったイメージでは間違っている事もありますのでその方が早い上達が望めますよ。それでは回転を掛けるとはどうするかを実践してみましょう。

上の回転
身体を打球方向に対して横に向けます(スイング中そのまま)
面を打球方向に対して傾けます(伏せる)
トスはとりあえず頭上でいいです
上に向かってラケットを振って下さい(あまり前方向に振らない様にします)
こうすると打点よりも上にボールが上がり、放物線を描いてボールがロブの様に飛ぶ筈です。

横回転(スライスサーブのラケット面)
身体を打球方向に対して前に向けます(スイング中そのまま)
ラケット面を左に傾けます
そのまま前方に打球し、ボールがスイング方向に対して左方向に飛んでいくのを確認します。

横回転+上回転
身体を打球方向に対して横に向けます(スイング中そのまま保ちます)
ラケット面は先程のスライス面を作り、そのまま横を向いた状態です(斜め下を向いていると思います)
トスを身体の軸よりも左に上げる事で、スピンサーブに必要な左→右のスイングを「強制的に」身体に行わせます
スイングの方向も左→右(強く)に加えてやや上方向へも行います
慣れたら回内を斜め上方向に向かって使います(斜め45°ボールを擦り上げるというイメージでもいいでしょう)
すると打球地点からやや上にボールが上がりつつ右方向へ飛び、左に曲がりながら落ちる筈です。(そうなる様にボールを捉えられる様に努力してください)

[1520] 文章が切れました。上と合わせて読んでください Name:通りすがり Date:2008/06/29(日) 22:29
横回転+上回転を実感した後に、上方向+横方向に加え少し前方向にも振ってみましょう。

これらを膝の曲げ伸ばしや反り(三番目は勝手に反るでしょうが「明確な反るという意識」はこの時点では必要ありません)等、身体のバランスを崩す動作を全て省いた状態で行って下さい。つまり手打ちで打つ訳です。強く打球する必要も全くありません。ゆっくり打って、打球の方向や回転の掛かり具合をこんなラケット面にすればこんな風に飛ぶ、スイング方向をこうするとあの様に飛ぶ等と学習する事が大事だからです。

これまでで「ボールの回転」や「どういった回転を掛ければボールの軌道が変わるのか」「スイング方向は横に振りつつ、上に振りながらも、前に振る(まとめれば斜め45°程度の前方に振りつつ上にも振る)」という事が解ったと思います。その上で、どうすればこういったスイングを実現し易くなるのか、質を高めるにはどうすれば良いのかという意味での「身体の使い方」です。横向きもその一つですよね。

[1521] 追加 Name:通りすがり Date:2008/06/29(日) 23:52
もし、東京近郊にお住まいであれば、今週〜来週の日曜迄の一週間の間、有明でテニススクールのメガロス主催の国際大会(フューチャーズという国際大会では一番下のランクの大会ではありますが、300〜ランキング千番台のランクの選手が主に出場します)が開催されています。観戦すると色々見える事もあると思いますよ。

興味があれば詳細は日本テニス協会のページのトーナメントの項を参照してみて下さい。

[1526] RE:お教え願います Name:no Name Date:2008/07/24(木) 21:59
すいません。返信遅れました。
何となくコツがつかめてきました。
コンチネンタルよりも薄く握ってみたら、うまく薄く当てることができました。
バウンドが相手の肩ぐらいまで跳ねるようになりました。ありがとうございます。

[1527] RE:お教え願います Name:通りすがり Date:2008/07/29(火) 00:02
久しぶりです。良かったですね!上手く回転を掛ける感覚を身につけられたようですね!
それでは最後にスピンサーブを行い易くする身体の使い方について纏めておきますので、参考にしてみて下さい。


・構えの時点で手首をくの字にする(ストロークやボレーでも同様ですが、インパクトの面を最初に作り、そのまま振り出せる様にした方が再現性が高くなるからです)
・トスを地面からの垂直軸より左に上げますが、身体の軸より左には上げない(バランスを崩します)
・フォワードスイング時にラケット面は下向きになる
・左下から右上へのスイングする為の前段階としてテイクバック時に左にフォワードスイングを膨らませる
・斜めの軸回転のボールを打つ為にインパクト時に手首の撓屈角度をフラットやスライスよりも鋭角にする。
・体軸は斜めのまま回す
・フォロースルーではラケット面がバックフェンスを向く(フラットはサイドフェンス側)

上に振る為には
・一般に言われる反りや膝の曲げの追加
・トスアップ時にあごをあげる(頚反射。身体の構造上こうすると身体の前側を伸ばし(反り)易くなり、後ろは曲げ易くなります。逆にあごを引いた場合は前が曲げ易くなり、後ろは伸ばしやすくなります)
・テイクバック時からインパクト時迄の間に肩の傾きを大きくする(逆に少ないとスライス系に近付く)地面に対して垂直に近付く程、スピンよりになる
・トスを左に上げます(上+左→右に振り易くする為です)

横に振る為には
・インパクト時に顔を横に向かせる事で横向きが残し易くなる
・フィニッシュ時に右脚(後ろ足)を張る(力を入れる又は伸ばす)と横に強く振り易い

威力を上げるには
腕の振り方を覚えたら、インパクトの時にフラットやスライスの様に身体を正面向きにするようにしていきます。(前方方向のスイング成分(推進力)を増す)
その他の(バイオメカニクス的な)身体の使い方やトレーニング等については他の方のスレでも言及していますので、そちらの方も見てみてください。

それでは練習を重ねて技術を更に洗練させて下さい!それでは!
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